なかむら9条の会

平和が好き! 憲法9条が好き!

伊東真さん憲法講演会の感想…その3

 

 第4項   日本国憲法の理念と基本原理

前号の第4項の続きです。

憲法とは何か?

憲法とは、国家権力(多数派、強者)を制限して、国民(少数派、弱者)の権利・自由を守る法である。

私たちの生活の中の憲法

*私たちの生活の中でも、強い者と弱い者がいる時には、強い者から弱い者を守るために憲法が重要な役割を果たす。

*権力、暴力、財力、会社、社会的地位、専門知識などの強い力から弱い者を守るための道具となる。

*どんな社会にも弱い立場、少数派はいる。時にはその立場が入れ替わることもある。(例えばユダヤ人…ナチスドイツで悲惨な経験をしたが、今はパレスチナ人に残虐な暴力を加えている。)

憲法を理解するうえで大切なことは、他者への共感であり、想像力である。

日本国憲法の根本価値

それは、個人の尊重と幸福追求権にある(憲法13条)

…すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

*誰にでも価値があり、幸せになる権利を持つ。

*自分の幸せは自分で決める。(自己決定権)

*生きる過程自体に価値がある。

 

第5項   徹底した恒久平和主義…憲法9条

1項…日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2項…前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

*1項については、現在では世界150カ国ほどが、憲法として定めている。重要なのは、第2項である。この定めを持つ国は、極めて稀である。

平和的生存権…前文第2項

われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、 平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

*上記の下線部分に注目すべし。日本国憲法は日本国のみならず、全世界の平和的生存権を謳っています。

*飢餓、貧困、疾病、災害、人権侵害、差別、環境、破壊といった紛争の原因となるような構造的暴力をなくすために、国際社会において積極的な役割を果たすことによって、自国の安全と平和を達成し、国際貢献をする。

*軍事力だけが国際貢献ではない。復興支援など日本の得意な分野があるはず。

憲法9条の下でできる武力行使

*9条は自衛戦争を含めたあらゆる戦争の放棄を定めている。

⇒  戦力自体の不保持(2項の前段)

⇒  交戦権の否認(2項の後段)

⇒つまり、自衛の名目での海外での武力の行使は否定される。

自衛権はあるので、日本が攻撃された時に国民を守るための必要最小限の実力行使(個別的自衛権)は認められる。…(これまでの政府見解) 

 

第6項   自民党改憲案…戦争のできる国へ

*第2章『戦争の放棄』から『安全保障』へ

*国民の国防義務(前文3項)、領土・資源確保義務(9条の3)

*平和的生存権交戦権否認条項の削除

国防軍の創設(9条の2)

集団的自衛権の容認(9条の2)

国防軍の活動として、国際協力、治安維持活動の明記(9条の2第3項)

*軍事機密保持、軍事審判所設置(9条の2第4項、5項)

*緊急事態条項の創設(98条以下)

 

自民党改憲の手法

明文改憲…まずは、2012年に明文改憲によって、党是である自主憲法制定の姿勢を示した。発表された自民党憲法改正草案は、安倍内閣によって計画通り、国民が『まさか…そこまで…』なんて安易に考えている内に、粛々と推し進められています。

解釈改憲…とりあえず、現憲法の解釈変更により、卑劣な法の運用、制定を図る。

*解釈変更により、憲法違反の事実状態を実現し、日米同盟の強化を図る。

集団的自衛権閣議決定(2014年7月1日)

 

集団的自衛権閣議決定の問題点

立憲主義憲法9条の意義を破壊する。

…縛られる側の都合で、どうとでも解釈できるとしてしまうと、憲法のみならず法への信頼も失わせることになる。自衛の措置として何でも可能となる。

*国民を危険にさらすことになる。

…日本の敵が一気に増えるため、国民と企業が武力攻撃・テロの標的となる。

*近隣諸国との緊張を高め、軍拡を助長する。

*『平和国家』というジャパンブランドを失う。

 

次号、最終回に続く…

 

 

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