なかむら9条の会

平和が好き! 憲法9条が好き!

憲法ってなぁに? 9条改悪したらどうなるの?

沖縄から帰り、ドタバタした中でしたが、27日14時から、四万十市社会福祉センターで、前回参院選で、高知・徳島合区の野党共同の候補者として健闘された、弁護士の大西聡さん を迎えて表題のような憲法学習会を開催しました。

講演会は、はた9条の会連絡会と戦争法を許さない幡多の会の初の共同講演会でした。

講演会は、実は昨年10月29日に計画されていたのですが、突然の季節遅れの台風により中止延期となっていたものでした。

以下はお誘いの文の一節です。***************

戦争法が強行採決されて2年。昨年は国民を監視する共謀罪が制定されました。そして森友・加計で追い詰められた疑惑隠しの冒頭解散❢残念ながら改憲勢力が未だ3分の2以上の議席を維持しました。

しかし、その中で野党共同の闘いが大きな輝きを見せました。

アベ内閣の暴走政治を終わらせ、憲法9条立憲主義、民主主義を守るには、小異を捨てて市民と野党がガッチリ手を組み、政権に立ち向かっていく…その先に希望が見えてきました。

昨年、台風襲来で延期になりました講演会を再開します。嵐を呼ぶ男・大西聡さんが『明日への希望』を語ってくれます。誘い合わせてのご参加をお待ちしています。*****

 

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講演会は定刻に始まり、聴衆は熱心に聞き入ってくれました。

以下講演のあらすじ  です(文責はnakamura9)

1、憲法とは、国民を縛るものではない。権力の暴走を制限し、国民の権利を守る仕組みになっている。この考え方を立憲主義という。

 

2、日本の憲法は、世界大戦での4千万人に及ぶ膨大な戦争犠牲者と無残な社会の破壊への反省の上にできたもの。

 

3、憲法とは何か?…その答えは前文に書かれている。

日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。

以下、そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

…皆さんに自分で前文を読んでほしい。一言で言えば、『憲法とは、個人の尊厳を中核とする人権保障の体系』である。

前文の主な内容は

基本的人権の尊重(自由主義)

国民主権主義(民主主義)

③平和主義

 

4、憲法で何が一番大切なものとされているのか?…第13条すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

さて、ここで一つ質問です。【自由主義  VS  民主主義(多数決)    どちらが優先?】

答えは次の5、をご覧ください。

 

5、日本国憲法がとる民主主義とは

悪法も法なり…との解釈があるが、日本国憲法は、悪法は法ではない との立場である。

第97条この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。

… 第98条この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。

… 〔最高裁判所の法令審査権〕第81条最高裁判所は、一切の法律、命令、規則又は処分が憲法に適合するかしないかを決定する権限を有する終審裁判所である。

答え分かりましたか?多数決で決めても憲法違反では法として認められない…つまり、多数決よりも自由の方が優先するのです。

 

6、憲法の平和主義

前項2、述べた理由により、日本国憲法は世界に比類のない徹底した戦争否定の態度を打ち出した。

幣原内閣の下、憲法調査会が土佐の植木枝盛の 日本国国憲案 を元にマッカーサー案を作成、国会で論議の末、現行憲法は生まれた。(押し付けでなく日米合作)

『国権の発動たる戦争』『武力による威嚇、武力の行使』『戦力の保持』この3つを放棄した。

 

7、平和や人権をないがしろにする憲法違反の政治

特定秘密保護法の成立

②武器輸出三原則の撤廃

集団的自衛権の行使容認

④安全保障関連法案の成立

⑤賭博解禁のカジノ法の成立

共謀罪の成立

全て憲法に違反する法律を数多く成立させ、これにより日本は海外での戦争に参加できることになった。これは日本の立憲主義の危機であり由々しき事態。

また共謀罪により、今後、密告の横行、盗聴、会話傍受の拡大、おとり捜査や潜入捜査が広く行われる危険。捜査権の濫用による人権侵害が懸念される。

 

8、アベ改憲の狙い

9条3項に自衛隊の存在を書き込む。2020年に改憲…と、突然言い出した。行政府の長たるアベ総理の改憲発言は三権分立を無視したもので立法権の侵害、憲法違反の発言。

アベ発言は超右翼の日本会議のシナリオに沿ったもの

日本会議伊藤哲夫は『明日への選択』で、『議席3分の2獲得後の改憲戦略』として指摘している。

また日本会議の小坂実も『明日への選択』で、『今こそ自衛隊憲法上の地位と能力を』と主張している。

 

9、憲法9条が果たしている役割

①日本が戦後72年間他国と武器を交えず、1人の戦死者も出さなかったのは9条のおかげ

②一国平和主義でなく、前文に『全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する』と世界規模で位置付けている

③9条は『アジアに対する不戦の誓い』としての意味を持ち、信頼を得てきた

④9条は『自由の下支え』として、国民の人権と自由を守ってきた

⑤9条は戦後日本の経済的発展を支えてきた

⑥国連の『平和への権利宣言…2016年採択』の大きな力となった

…大事なこと…過去の戦争は、ほとんどが『自衛』の名のもとに行われてきた

 第99条天皇又は摂政及び国務大臣国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

 

10、自衛隊の存在を憲法に明記すると何が変わるか?

自衛隊の活動のなし崩し的拡大になる(9条の防波堤が崩壊する)

法的には、《後法は前法に優先する》の原則があり、9条が無視されることに

②際限のない戦力の拡大が始まる…政府は今、長距離攻撃ミサイルを導入画策

③徴兵制の合憲化…自衛隊法という長い法律がある、現在徴用等の拒否に罰則ないが変更の可能性

自衛官の軍事規律の強化…軍事裁判所の設置

⑤軍事機密の横行…黒塗りの報告書さへ出さなくなる恐れ

自衛隊の為の強制的な土地や資材の収容…銃剣とブルドーザーで収容された沖縄基地

⑦軍事費の増大…教育、医療、福祉の削減

⑧産軍複合体、軍学共同体の形成

⑨9条2項が残る限り、矛盾が残るので、その解消のため必ず、2項の削除が必要となる

⑩さらに次の加憲として、軍法会議の設置や緊急事態条項の導入が出てくる

 

11、平和の実現・創造の方法

北朝鮮に対抗するため9条改憲が必要だ!…北朝鮮が攻撃を仕掛ける時は、自ら全滅覚悟をした時だけだ。対抗勢力との軍事力の差は歴然。

この問題を考える時『怪物と闘う者は、その過程で自分自身も怪物になることのないように気をつけなくてはならない』というニーチェの言葉を思い出すことだ

*安保関連法で抑止力は高まったのか?…逆に軍事的緊張が増している

*武力で自由と安全を守れるか?…戦争になったら終わりではないか

*そもそも『平和』とは?  武力で平和を創れるか?…憲法前文の理想を生かす道しかないのでは…戦争を如何に避けるか、そこに知恵と撮力を。

*戦争はアメリカの押し付け…拒否した角栄ロッキードを仕組まれ、小沢も国策捜査で追い込まれた

憲法を現実に合わせて変えていくのではなく、現実を憲法に合わせる努力をまずしてみることが先ではないか』…河野洋平衆院議長

 

最後に…改憲は極めて慎重であるべき。たいていの問題は現法で解決できる。平和主義や人権の後退につながる安易な改憲はすべきではない。

*「人は不完全である」…故に「人は過ちを犯す」…故に「人によって構成される国家権力は濫用される危険性があり、現実に濫用された歴史がある」…故に「戦争により多くの生命、身体、財産が失われた」…故に「その深い反省から国家権力の乱用を防ぎ、国民の権利自由を守るために憲法が制定された」…故に「国家権力の濫用を防ぎ、国民の権利自由を守る装置である憲法を安易にいじってはならない」のである。

*アベに改憲発議をさせないために『アベ改憲NO! 憲法を生かす3000万署名』を達成させよう!!!

 

 

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